発売日が迫るLeica SOFORT 2、ほぼinstax mini Evoだが僅かに進化しているかも
発売日が迫るLeica SOFORT 2、ほぼinstax mini Evoだが僅かに進化しているかも
プリント機能付きのハイブリッドインスタントカメラ『Leica SOFORT 2』の発売日11月10日が迫っています。ライカカメラジャパン株式会社によると(11月1日時点)、注文数が世界的に予想を大きく上回る状況となっており、出荷までに時間がかかる見込みのようです。
確かにライカのプロモーションビデオを見ると所有欲を刺激されます。特に、ブラックとホワイトモデルが好き。ホワイトモデルに関しては、白系ガジェット好きに刺さる気がします。発売されたら白好きのインフルエンサーたちが取り上げそう。
さて、そんなLeica SOFORT 2ですが、中身はFujifilmから2021年に発売されているinstax mini Evoです。機能が似ているとかそういう話ではなく、おそらくFujifilmのOEM製品です。
例えば、instax mini Evoは「見せてよ、きみが見てる世界」というキャッチコピーで売り出した通り、上部のFilm Dialと前面のLens Dialに搭載されたエフェクトの組み合わせで100通り (10×10) の表現を楽しめるインスタントカメラとなっていますが、Leica SOFORT 2もこれと同様に上部のダイアルと前面のダイアルで100通り (10×10) の表現が可能となっています。
こちらの方の先行レビューを見た感じでは、10×10のエフェクトに違いも見られませんでした。また、カメラ内のメニューなども同じ作りです。ライカ製品ということで富士のmini Evoと色味を微妙に変えているのかという点ですが、これについてもおそらく変わりないと思われます(後述:もしかしたらレンズは違うかも?)。
一方で、Leica SOFORT 2の価格は¥59,400と、instax mini Evoの執筆時点での価格¥28,600(Amazon参照)を大幅に上回っています。この理由として、ライカブランドであることが大半を占めるとは思いますが、実はカメラの外観部分、つまりパッケージが変わっていることも理由と思われます。
見た目はもちろんなのですが、例えばinstax mini EvoはインターフェースにUSB Micro-Bを採用していましたが、Leica SOFORT 2はUSB 3.1 Gen1 Type-Cを採用しています(現在はmini Evoの新型モデルが登場しており、そちらにはType-Cが採用されています)。三脚穴もinstax mini Evoでは側面に付いていましたが、Leica SOFORT 2は底面に移動しています。
他にはLeica SOFORT 2ではコールドシューがなくなったり、レンズキャップが付属したりと、instax mini Evoとは細かなところが異なっています。それと外寸がinstax mini Evo 縦87 mm × 横122.9 mm × 厚み36 mmに対して、Leica SOFORT 2 縦87 × 横123 × 厚み43.8mmと、厚みが7mmほど変わっています。
こういった諸々の違いが価格に反映されているものと思います。とはいえ、価格に2倍近く差があるのは流石ライカという印象です。
Leica SOFORT 2には、関連アクセサリーも豊富に揃っています。
どれもライカ製品ということでそれなりの価格になっていますが、instax mini Evo関連のアクセサリーよりは明らかに作りが良さそうです。(以前このブログでレビューしましたが、instax mini Evoの純正アクセサリーは作りが最悪でした)
雑多な感じになりましたがまとめると、Leica SOFORT 2はinstax mini Evoとほぼ同じインスタントカメラですが、2年の月日を経て、またライカブランドということもあり、instax mini Evoの上位互換と言えなくはない作りに仕上がっていると思います。
instax mini Evoの使いづらい点が改善されていたり、純正アクセサリーがこだわって作られていたりするため、今買うのであればLeica SOFORT 2の方が満足度は高いと思います。(もちろんお金に余裕があればですが)
予約注文が殺到している理由も分かりました。instax mini Evoを手放してLeica SOFORT 2に乗り換える、アリだとは思いますが、自分は少し様子見をしようかと思います。
以上、Leica SOFORT 2についてでした。
instax mini Evoは、純正アクセサリーはうーんという感じですが、カメラ本体は良い仕上がりになっています。価格がLeica SOFORT 2の半分ですので、ハイブリッドインスタントカメラを探している方は、こちらも検討されると良いかと思います。過去のレビュー記事はこちらです。
【余談】
instax mini Evoのレンズには、INSTAX LENS 28mm F2.0と記載があるのですが、Leica SOFORT 2のレンズは公式サイトの情報によるとライカ ズマール f2/2.4(35 mm判換算焦点距離約28 mm相当)となっています。
instax mini EvoとLeica SOFORT 2の外寸、特に厚みが7mm違うので、もしかしたらレンズだけ別のものが搭載されており、それによる色味の変化などはあるかもしれません。
Leica SOFORT 2は、ライカのチェキ用紙(150円/1枚)の代わりにFujifilmのチェキ用フィルム instax mini(110円/1枚)が使用できるようです。フィルム差がどの程度出るのか分かりませんが、40円の差は大きいので、安いフィルムをお求めの場合はFujifilmのものを使うと良いと思います。