富士フイルムが“チェキ”の最上位モデル「INSTAX mini 99」を発表

富士フイルムが“チェキ”の最上位モデル「INSTAX mini 99」を発表

富士フイルムは、INSTAX“チェキ”シリーズの最上位モデル「INSTAX mini 99(以下、mini 99)」を、2024年4月11日に発売することを発表しました。予想価格は28,000円(税込)となっています。

「mini 99」は日本で“チェキ”の愛称で親しまれるインスタントフォトシステム INSTAXを採用する、アナログインスタントカメラの最新モデル。2013年9月に発売された「INSTAX mini 90(以下、mini 90)」の後継機に位置します。

カメラ内部にはLEDが搭載、ダイヤルの設定値に応じて異なる色の光をフィルムに直接照射することで6種類の色表現ができる「カラーエフェクトコントロール」や、周辺光量を抑え中心部をフォーカスする「ビネットモード」など、アナログ技術でプリント表現の幅をさらに広げる新機能が搭載されています。

また、カメラ本体には手になじむマット感のあるレザー調のテクスチャーが採用され、最上位モデルに相応しい外観・質感のクラシックデザインとなっています。

「mini 99」の発売に合わせて、カメラケース 予想価格3,960円(税込)と、ミニフィルム用フォトアルバムの新色 (ブラック) も同時発売される予定です。また2024年夏には、新しいINSTAX ミニフォーマットフィルム「PHOTO SLIDE」 予想価格900円(税込)が発売される予定です。

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「mini 99」の主な特徴

高級感あるデザインとアナログ感を追求した操作性

カメラ本体には手になじむマット感のあるレザー調のテクスチャーを採用。ハンマートーン塗装や色入れ文字を施し、アナログインスタントカメラ最上位モデルに相応しい高品位な外観・質感のクラシックデザインとなっています。また、デジタルでの操作ではなく、レンズダイヤルの回転による電源・焦点距離の切り替えや、側面のダイヤルでの光や明るさの調整など、アナログ操作が楽しめます。

写真にエフェクトを与える「カラーエフェクトコントロール」

カメラ内部に搭載された4つのLEDから、側面の「カラーエフェクトダイヤル」の設定値に応じ、異なる色の光を撮影時にフィルムに直接照射することで6種類の色かぶれを実現。撮影条件により現れる効果が異なるため、味わい深い多彩な写真を楽しむことができるそう。アナログインスタントカメラにこの機能があるのが驚き。

周辺光量を調整できる「ビネットモード」

レンズのスイッチをONにすることで、レンズ開口部を手動で狭めることが可能。これにより周辺光量が抑えられ、中心部をフォーカスした写真が撮影可能に。

写真の明暗を調整できる「濃淡調整」

カメラ側面の「濃淡調整ダイヤル」を使用すると、ハイキーやローキーでの撮影が可能に。「D-」から「L+」までの5段階で調整可能で、「カラーエフェクトコントロール」や「ビネットモード」との掛け合わせにより、色合いと明るさを自由自在に操り撮影可能。

シーンに応じた、多彩な撮影モード

  • 被写体の距離に応じてくっきりとした写真を撮影できる「遠景/マクロモード」
  • 明かりが入りにくい環境下で背景をより明るく撮影する「インドアモード」
  • 動きの速い被写体の撮影に適した「スポーツモード」
  • イベントや集合写真を撮りたい時に便利な「セルフタイマー」
  • 発光禁止や赤目補正など撮影場所に応じて「フラッシュ」
  • 1枚のフィルムに2度シャッターを切り、像を重ねることができる「二重露光」
  • シャッターを長時間開くことができる「バルブモード」

付属品

  • 充電ケーブル(USB-C)
  • 充電式バッテリー
  • バッテリーチャージャー
  • 三脚穴付きボトムグリップ(セルフィー用)

製品仕様

使用フィルム富士フイルム インスタントフィルム INSTAX MINI
写真画面サイズ62 mm × 46 mm
レンズ沈胴式レンズ 2群2枚構成 f=60mm 1:12.750枚
ファインダー実像式ファインダー 0.37倍 ターゲットマーク付き
マクロモード用視差補正機能付き
撮影範囲手動3点切り替え式(0.3m~0.6m/0.6m~3.0m/3.0m~∞)
撮影範囲:0.3m~∞
シャッタープログラム式電子シャッター 1.8秒~1/400秒
バルブモード(開放時間 最大10秒)
シャッターボタン(縦位置撮影/横位置撮影)
露光調節自動調節 連動範囲:LV5.0~14.8(ISO 800)
露光補正(濃淡コントロール):-5/3EV、-2/3EV、+2/3EV、+1EV”
フィルム送り出し電動式(自動排出)
フィルム現像時間約90秒(現像時間は気温によって変動します)
フラッシュ自動発光オートフラッシュ(自動調光)、インドアモード(スローシンクロフラッシュ)、強制発光モード、発光禁止モード、赤目補正モード
充電時間:6.5秒以内(フル充電バッテリー使用時)
フラッシュ撮影距離:0.3m~2.7m
電源バッテリー NP-70S(1個)
撮影可能枚数:約10パック(当社試験条件による)
オートパワーオフ時間5分間
セルフタイマー電子式 作動時間:約10秒
液晶表示撮影モード(インドア、 スポーツ、2重露光、バルブ)フラッシュ制御モード、セルフタイマーモード、バッテリー残量、カラーエフェクト、フィルムカウンター(残数表示式)
その他三脚穴、マニュアルビネットスイッチ
大きさ:(W×H×D)103.5mm×117.5mm×60.0mm(突起部除く)
質量340g(バッテリー、ストラップ、フィルム別)
出展:製品仕様 | “チェキ”INSTAX MINI 99 | FUJIFILM

まとめと個人的な感想

現在のInstaxシリーズで比較対象となるであろうInstax mini Evoは背面液晶採用のデジタルインスタントカメラですが、mini 99はファインダー採用のアナログインスタントカメラということで毛並みが少々異なりそうです。しかし、価格はmini Evoが約26,000円(執筆時点)、mini 99が約28,000円(予想価格)ということで差がほぼなく、これからチェキを始めるという方はどちらを選べば良いか迷うかもしれません。

ただ、やはりどちらのデザインが好みかという点と、フィルムを出力する前に液晶画面で写真を確認したいかどうか、この2点で分かれるのかなと思います。

ちなみに私はmini Evoを所有しているのですが、mini 99は物理ダイヤル採用で操作性が良さそうなのと、端子にUSB-Cが採用されている点から乗り換えを検討しています。mini Evoは端子がUSB Type-Bなんですよね…。それにデザインもmini 99の方が好きですし。

あとはフィルムを出力する前に液晶画面で写真を確認したいかどうかですが、チェキで整ったある程度解像度の高い写真を撮りたいという理由でなければ不要なのかなと思います。私の場合はスナップ用途で使っているため液晶はなくても良いかなという判断でいます。

何はともあれ、昨年11月に発売されたLeica SOFORT 2といい、mini 99の登場でインスタントカメラの人気は今後も継続しそうですね。「Instax mini 99」は2024年4月11日発売。予想価格は28,000円(税込)となっています。

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おまけ

アナログインスタントカメラに部類されるmini 99なのにカラーフィルターが使えると聞いたときは?となりましたが、ダイヤルで選んだ色の光を内蔵された4つのLEDで当てながらシャッターを切ることで色かぶりを生むと知りビックリしました。こういう仕組みって他のカメラに採用されていたりするんですかね?mini 99が初?

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